仮説検証を目に耳にすることが増えた昨今。
WEBサイトリニューアルなどの施策後、目に耳にするのではないでしょうか。
クライアントの依頼で、過去のレポートをチェックすること場面が多々あります。
その中には、何を検証しているのかわからないレポートもあります。
そもそも、仮説検証とは何か。
少し紐解いて行きましょう。
仮説とは、
何らかの現象(事実)を説明することが出来るように考えて作った命題は、命題それ自体は事実に合致していることがわかるまでは全く真偽不明なので、あくまで仮の説のことを言う。
検証とは、
事実を確かめること。
定義を紐解けば、仮の説を確かめることと言えます。
ここまでは調べれば誰しもわかることです。
では、科学での仮説とは何を指しているのか。
・原因となる変数を変化させる事で、結果として得られる変数にどのような変化が出るのかを簡潔に記述したもの
・測定できる変数を選ぶこと
・統制の出来る変数を選ぶこと
・検証可能な仮説を立てること
・帰無仮説を立てることができること
帰無仮説とは
ある仮説が正しいかどうかの判断のために立てられる仮説のこと。言い換えれば、最終的に間違いだとみなしたい仮説(自分の証明したい事実とは反する仮説)こと。
ネット通販サイトで言い換えることが出来ます。
- 気温と売上の相関の有無
- 売上など
- 気温はNG
- 訪問者の本音
- 売上と気温に相関はない
原因となる変数が変わることで、結果として得られる変数がどのように変わるのか=相関関係の有無までふまえた指標を策定しているなど、仮説検証する際には上記5つのポイントがクリアになっている必要性があります。
そもそも施策前に目標策定がしっかりしてなければ、何をふまえて検証するのでしょうか。
5つのポイントをふまえて目標策定し、そして仮説を立証するための道具としツールやデータを活用する。
PVやUUなどのツールの指標を並べただけのレポート。
良く閲覧されるページランキングTOP10など仮説段階で設計していないレポート。
これらは仮説検証以前の問題。
仮説なしの検証は、検証ではない。
レポートに価値はありませんが、せめて価値を生むレポートであるべきです。