昨今、ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドを活用したサービスを利用される方々も増えてきているのではないでしょうか。
立地や時間の制約を解消した労働提供のハードルが下がり、主婦やフリーランス含め、社会にも貢献する素晴らしいサービスかと思います。
ただ、このようなサービスを利用するには、委託側のスキルやノウハウが高くなければ、失敗する確率は高くなります。
ご利用されている方(委託側)にお話を聞いたところ、仕事を最後まで完了せず、連絡が取れなくなることも多々あるようです。
私も先月試しに登録してみました。
Google Analyticsの設定が5,000円と普段のご提供単価と大きな違いがあり、正直驚きました。
なぜ5,000円なのか、その理由を聞きたく、Google Analtyicsの設定をご依頼されている方2名にコンタクトを取ることにしました。
- 1名の方は、Google Analyticsに触れたこともなく、そもそもわからないという方
- もう1名はエンジニアの方で、Google Analyticsには触れたことはない方
今回はGoogle Analyticsに触れたこともなく、そもそもわからない方にフォーカスして投稿します。
エンジニアの方は、また日を改めて投稿いたしますので、少々お待ちくださいませ。
Google Analyticsに触れたこともなく、そもそもわからないという方
まず、Google Analyticsに触れたこともなく、そもそもわからない方ですが、何度かメッセージでやり取りをしましたが、結果そもそも相場がわからないということでした。
ネット上で調べましたか?とお聞きしたところ、以下のご返答をいただきました。
「20万円から無料のところもあり、また20万円と無料の内容があまり変わらない感じがしたので、無料だと連絡してくる方のスキルが気になるので、5,000円と少しだけでも提示しておけば、ある程度の方も提案してくれるだろうとのことで5,000円にしたそうです。」
また私以外に1名の方がご提案されていますが、採用基準は何でしょうか?とお聞きしたところ、以下のご返答をいただきました。
「課題の理解度、その上で実績数(ランサーズ上での実績)、信頼度(連絡が取れるなどのランサーズの認証をパスしている)、そして安いです。」
確かに安いほうが良いことは私もそう思います。
ただ、ランサーズ上に集まるフリーランスのこれまでのキャリアや実績がどうかをふまえなければなりません。
雑誌で例えると、CanCamとOggiを比較すると、購読者が異なるよう、メディアによって利用者特性が変わります。
この方のご依頼内容は、Google Analyticsの設定と明記されていましたが、深堀りしたところ、Amazonアフェリのような計測環境が作れないか?と思われていました。
Amazonアフェリの計測環境が5,000円で出来るはずもありません。
もし5,000円で開発される方がいらっしゃるのであれば、慈善事業と言っても過言ではないかと思います。
では費用を取り急ぎ除外した場合、ランサーズに登録している方でAmazonアフェリの計測環境を開発できる方はいるのかというと、ごく一握りでいるとは思います。
メディアにより利用者特性が変わるよう、ランサーズにどれだけ大手企業並びに開発会社での解析ツールの開発に携わった方いるか、考えなければなりません。
このエンジニアの身になって考えればご理解いただけるかと思いますが、解析ツールを開発したいといっても、フリーではそのよな案件が舞い込んでくるのはごく稀です。
だからエンジニアはフリーよりも自身のやりたいことやプライベート(家庭環境)のことをふまえ、解析ツールを開発できる環境が整った企業に属する道を選ぶ方が多いかと思います。
感覚値ではありますが、上記のような仮説などより、ランサーズにはいらっしゃればごく稀ケースであることと言えるかと思います。
よって、同様のケースがランサーズに過去を含め多数存在していたかは調べる必要があり、また同様のケースが存在した場合、ランサーズでの評価全てが同様のケースでの評価ではない為、評価の内訳も調べる必要があります。
ランサーズの評価を鵜呑みには出来ないことが言えるかと思います。
この点を例えると、Amazoや食べログなども同様です。
Amazonの書籍だと、評価されている方が自身と同じ業種なのか、職種なのか、ポジションなのか、リテラシーはどうなのか、勤め先の企業のステージ(成長期等)がどうなのかなどにより、参考にすべき評価か否かの判断することと同様と言えます。
食べログは、性別、年齢、好みが同様の評価か否か、評価の数、平均値又は中央値で捉えれば良いのか。
ランサーズというメディアありきで考えること、そのメディアでの独自のルールを信じてしまうこと、この行為は自身でリスクを増やしている状況です。
まず自身の課題をきちんと整理し、その上でどのメディアに課題を解決してくれる人が存在するのか、費用などの制約をふまえながら探すことが大切だと思います。
Google Analyticsの設定チェックと改善でご依頼
この方は、最終的にはGoogle Analyticsの設定のチェックと設定の改善のみで数万円でご納得いただきました。
Amazonアフェリまで話が膨らみましたので、それをふまえるとGoogle Analyticsの設定で数万円は高いのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
次回のエンジニアの方の話につながりますが、管理画面で訪問者数など見れるようになれば良いからと簡単に考える方もいらっしゃいますが、Google AnalyticsはGoogle Analtyicsでとても奥が深いツールです。
もちろん、誰しも活用できることを考えてGoogleも開発していますが、プロでも手をもてあますほどの機能性を兼ね備えています。
20万円をご提示されていらっしゃる企業様はプロであれば誰しも知っているGoole 認定パートナーの会社様でした。
Google Analyticsだけでなぜ20万円と0円の差があるのか?
それはAmazonアフェリ同様、ビジネスの目標、その為に何のデータを取得すべきか、そして取得するためには何をしなければならないのか、データは取得できているか、取得したデータの質はどうか、それをどうビジネスへ活かしていくのか、このような提案まで含まれているサービスなのか、それとも計測タグを貼り付けるだけなのか。
上記のような違いがある為、20万円と0円が存在します。
その他にも、環境の違いより計測タグをいじったりすることもありますので、金額には大きな差があったりします。
うちはそこまでという方もいらっしゃいますが、環境をお聞きすると、上記のような計測タグをいじらなければならない環境だったりする方もたくさんいらっしゃいます。
仮に、上記のような環境ではなくとも、例えばセッション数とユーザー数の違いや直帰率の直帰はどういった状態のユーザーのことを定義しているのか、これらをきちんと理解している人が提供しているのか、そうではないのか、それでも料金は変わってまいります。
セッション数とユーザー数の違いも理解してなく、セッション数が増えた!PV数が増えた!と喜んでいる方も多いのですが、実際にはビジネスへ活きてないことも多々あります。
スポーツに例えると、サッカーであれば誰しも知って、誰しもボールさえあればプレーできますが、プロと素人には大きな実力の差があることはご理解いただけるかと思います。
Google Analyticsも同様になります。
まとめ
そうは言っても、わからないよ。
うちはそんなに大きな会社ではないよ。大企業の言い分だよ。
そんな方もいらっしゃるかと思います。
何をしていいのかわからない場合、どうしても費用に視点がいきがちです。
そんな方へオススメの書籍があります。
広告業界には基準的な料金表が存在しています。
日本全国の大手から小さな制作会社までの制作料金をまとめた書籍です。
いろんな会社の費用とサービスの内容を比較することで、何となく自身の中で基準値が生まれます。
以下のサイトでもご確認いただけます。
公益社団法人 日本グラフィックデザイナー協会
http://www.jagda.or.jp/designfee/cf_fee.html
自身の中で基準となる軸が出来てから、ではそれを実現する人がどこにいるのか、それがランサーズであればランサーズへ、友人や知人であれば友人や知人へ。
「わからない」が「わからない」ではなく、わからない状態を紐解き、「わからない」が「わかる」状態にすることが、まずやるべきことです。
その結果、制作費に隠れているリスクを低減することが出来ます。
又はリスクをふまえてチャレンジすることが出来るようになります。