前回、WEBあるある相談&回答事例 【前段】では、2016年1月より4月末までにいただいたご相談に対しての定義付けから内容までを投稿いたしました。

今回より、下記ご相談内容並びに私が回答いたしました内容を一つずつご紹介します。

 

【ご相談概要】

■ご相談内容詳細

  • 知り合いからGoogleにお金を払えばお客さんが調べたときにホームページを1位にさせてくれるって聞いたんだけど

■ご相談先詳細

  • 地域:東京都
  • 業種:輸入卸
  • 取扱品:建材
  • 取引形態:BtoB
  • ご相談者:代表取締役
  • 連絡手段:電話

■ご相談先集客施策 ※広告戦略下位の各種戦術

  • 雑誌広告 ※専門誌への純広告の出稿
  • イベント ※業界特化のイベントへのブース出店
  • WEB ※コーポレートサイト、ブランドサイト、ECサイト
  • SNS ※ブログ、Facebook

 

以上をふまえ、以下の点を確認しました。

  • 知り合いの方のキャリア、知識、スキル
  • ご相談者の社長様のWEBに関するキャリア、知識、スキル
  • 社内並びに外部でのご相談先の方のキャリア、知識、スキル

上記へのご返答は下記になります。

  • 知り合い
  • ホームページからFacebookなど、インターネットのことはさっぱりわからない。全て外のデザイナーに任せている
  • 社内にはデザイナーはいるが、ホームページをつくったり、更新はできない。外のデザイナーはホームページや印刷物などのデザインから制作までやってもらっている

 

また、その上で以下の質問をしました。

  • 今期並びに中長期の売上含む目標とその理由をお聞かせください
  • ホームページ、ブランドサイト、ECサイト、ブログ、SNSの目的と目標をお聞かせください
  • 知り合いの方とはどこでお知り合いになりましたか?
  • 知り合いの方のキャリア、知識、スキルがわからない状況で、何を理由に信頼されたのでしょうか?
  • 外のデザイナーに相談されましたか?
  • 外のデザイナーからの回答があった場合、どのような内容でしたか?
  • 外のデザイナーと知り合いの方の情報を比較され、どのように思われましたか?

質問へのご返答は下記になります。

  • 売上は上がれば上がるほど良い
  • ブランディング、集客
  • 食事の際に知り合いの社長の紹介
  • そう言われると人柄
  • したけど知らないと言われた
  • 同上
  • 省略

 

【回答詳細】

ご相談いただいた際、売上を上げたい、その為には新規の集客したい、その施策として知り合いの方はSEOかリスティング広告のことをお話されたのだと思いますが、知り合いの方又は社長様の捉え方により、アウトプットの際にSEOのことなのかリスティング広告のことなのかわからないことになってしまっている状況ではないかと仮定しました。

その上で、まずお伝えしたことは下記になります。

  • お金を払えば検索エンジンで1位に表示させてくれることはない点
  • お金を払えば広告では1位に表示させることが出来る点

その次に下記をお伝えしました。

  • Googleも営利目的の企業であり、検索エンジンという製品・サービスは「情報を探している人並びに文脈をふまえ、いかに最適な情報を提供できるか」が鍵であり、その質(公平性など)が高いからこそみんなGoogleを使用する。だからこそ人が集まり、そこに広告を出したいという人(企業)が現れ、広告枠を設けて広告収入を得ています。
  • よって、検索エンジンという製品・サービスと、広告という製品・サービスは異なります。
  • 広告は、TVCM同様お金を払えば民放は喜んでいくらでも放送してくれます。Googleも同様になります。
  • 検索エンジンは、公平性を担保する必要があるので、お金を払っても1位にはしてくれません。極端なお話をすれば、お金を払えば1位になれるのであれば、資本力のある大手企業はみんな1位になりますし、中小企業が1位になることは難しくなります。これは公平とは言えません。
  • Googleはこの公平性をどのように担保しているのか。そのルールを知ることで、自社のホームページが評価を得て、ある特定の検索キーワードで1位に表示される可能性があります。そのルールを解読していかにある特定の検索キーワードで1位に表示させるかというテクニックをSEO(検索エンジン最適化)と言います。またそのルールを解読し、サービスとして提供している会社がSEO会社になります。
  • では、Googleはこのルールを公開しているかというと、公開していません。理由に、公平性を担保できなくなるからです。公開しているのであれば、Googleの行動に矛盾が生じることになります。そんな企業は信頼おけませんよね。
  • ですが、Googleも良い情報を届けたいという想いがある為、インターネットネット上にある情報を読み取りやすくして欲しい為、ホームページ制作者に対して、「うちはこんなルールで情報を取得並びに分類しているんで、このルールを守ってくれたらより検索している人に対して適した情報として届けますよ!」とある程度のルールは公開しています。

「検索エンジンで1位を表示させることができる」という話をTVで例えると、仮にコカコーラが莫大な資本をNHKへ投下し、TVCMが24時間365日全てコカコーラになった場合、NHKは視聴者からお金を集めていますので、コカコーラのTVCMが延々と続くと、みんな「お金払ってるのにコカコーラのCMばっかりで有益な情報を得られないから、もうお金払うことは止めよう」となりますよね。

SEOとリスティング広告をざっくりとご理解いただいた上で、下記のことをお伝えしました。

  • SEO:知り合いからGoogleにお金を払えばお客さんが調べたときにホームページを1位にさせてくれって聞いたんだけど
  • リスティング広告:知り合いからGoogleにお金を払えばお客さんが調べたときにホームページを1位にさせてくれって聞いたんだけど

その上で、質問回答結果より、知り合いの方はSEOの専門家でもリスティング広告の専門家でもなければ、WEBの専門家でもなく、マーケティングの専門家でもない点、社長様の記憶に残らない又は残っていても何の仕事をしているのかわからない点、職業が言えないということは稀にありますが、クライアントの情報が言えないことは当たり前の話で、自分が何の専門家なのかを言えないことはないはずですであり、以上より知り合いの方の情報の信憑性が低いことがうかがえます。

SEO、リスティング広告などの施策や手法以前の話で、信頼というそもそも論になっていました。社長様ご自身も変わらなければ、今後も同様なことが起こり、無駄な広告費を使用してしまい、結果経営に悪影響を及ぼしてしまうことになりかねません。

 

SEOやリスティング広告の話はさわりだけお伝えし、それよりも本ご相談のような状況にならない為には、以下の内容をご提案しました。

  1. 知識をつける ※書籍の購読、勉強会への参加など
  2. 相談相手を見つける ※業界第一人者、集客の専門家など
  3. 専門家を採用する ※正社員、派遣、アルバイトなど

 

「1.知識を付ける」点では下記をご紹介しました。

・Googleという企業がどんな企業かを知ること。

企業概要:https://www.google.co.jp/intl/ja/about/

・Gogoleがどんな製品・サービスを提供していて、その製品・サービスがどんなモノかを知ること。

サービス概要:https://www.google.co.jp/services/?fg=1

サービス一覧:https://www.google.co.jp/intl/ja/services/sitemap.html

・Googleが提供している検索エンジンという製品・サービスがどんなモノかを知ること。

ウェブ検索について:https://support.google.com/websearch#topic=3378866

検索エンジンに適したサイトのつくり方:https://www.google.com/webmasters/#?modal_active=none

検索エンジンに適したサイトのつくり方を学べる学習サイト:https://support.google.com/webmasters/answer/6001102?hl=ja

検索エンジンに適したサイトのつくり方などわからないことはヘルプへ:https://support.google.com/webmasters#topic=3309469

検索エンジン最適化スターターガイド:http://static.googleusercontent.com/media/www.Google.com/ja//intl/ja/webmasters/docs/search-engine-optimization-starter-guide-ja.pdf

・Googleが提供している広告という製品・サービスがどんなモノかを知ること。

Google Adwords(広告のこと):http://www.google.co.jp/adwords/

Google Adwords を学べるサイト:https://support.google.com/adwords#topic=3119071

広告に関しては電話窓口もある為、Googleへ直接電話で問い合わせることが出来ます。

問合せ先:http://www.google.co.jp/adwords/get-started/

・Googleは各製品・サービスのことがわからない方の為に、コミュニティを設けています。

各コミュニティ:https://productforums.google.com/forum/#!home

 

「2.相談相手を見つける」点では下記をオススメしています。

Googleは製品・サービス別にコミュニティを運営しています。

各コミュニティでは、ユーザーからの質問に対してGoogleの社員並びにプロが回答しています。

ただ、多くはプロの方々が回答しています。その回答の質や回数などを加味してプロの方々に対してGoogleはランキング付けをしています。

つながりがあって信頼はおけても信憑性の低い情報提供者よりも、つながりはなくはじめは信頼できないかもしれませんが、信憑性の高い情報提供者を相談相手にすることをオススメしています。

各コミュニティ:https://productforums.google.com/forum/#!home

またGoogleは認定制度を設けています。

各製品・サービスごとに試験制度を設け、試験合格者に対して認定証を発行しています。

知識だけではと思われるかもしれませんが、Googleのことを全く知らない方々よりも、全うな知識を身につけている方々のほうが、信憑性の高い情報を得ることが出来ます。

認定試験制度:https://support.google.com/partners/?hl=ja&rd=1#topic=3110975

更に、広告に関しては代理店制度も設けています。

代理店でもない方々よりも、全うな代理店の情報のほうが信憑性の高い情報を得ることが出来ます。

Google Adwords:https://www.google.com/partners/?hl=ja#h_a

 

「3.専門家を採用する」に関しては、採用の話になりますので本日は省略します。

こちらは後日ブログでご紹介します。

 

【まとめ】

人として信頼のおけると、情報として信頼がおけるは別の話になります。

専門領域の場合、つながりがあって信頼はおけても信憑性の低い情報提供者より、つながりがない為、はじめは信頼できないかもしれませんが、信憑性の高い情報提供者を見つけることが大切です。

また、ご相談先はECサイトを制作している点より、インターネット上からの売上があると考えることが出来ます。

インターネット領域のことを丸投げするのではなく、ご自身で学ばれることが、売上はすぐには上がらないにしても、情報に右往左往されることなく無駄をなくすことができるようになる為、結果近道になります。

もし丸投げするのであれば、プロと同等の知識、スキルがある上でやらなければ、うまくいくことはありません。