吉田です。
先日、UX Analytics Lab主催 「Validating Product Ideas」読書会へ。
- 書籍:Validating Product Ideas – Through Lean User Research
- 著者:Tomer Sharon 氏 (元 Google Senior User Experience Researcher)
本書は、2012年の『It’s Our Research』に続く2作目で、リーンスタートアップに適したUX/ユーザリサーチ手法の専門書として、現代の製品/サービスの企画開発で用いられる主な調査手法を一通り網羅しており、製品/サービスを作り出そうとしているスタートアップのCEOやプロダクトマネージャーが自分たちで調査を行うための導入書です。
人間中心設計プロセスに沿い、どのような「問い」に対して、どのアプローチ(手法)を使えば「答え」が得られるのかという視点で書かれており、また導入並びに各種アプローチのプロセスを Step by Step でまとめてあり(そのままチェックリスト利用可)、実用書の面もあります。
- Chapter 1: What do people need?(エクスペリエンス・サンプリング法)
- Chapter 2: Who are the users?(インタビューとペルソナ)
- Chapter 3: How do people currently solve a problem?(観察法)
- Chapter 4: What is the user’s workflow?(日記調査法)
- Chapter 5: Do people want the product?(コンシェルジュMVP/偽広告実験)
- Chapter 6: Can people use the product?(リモート・ユーザビリティテスト)
- Chapter 7: Which design generates better results?(A/Bテスト)
- Chapter 8: How do people find stuff?(ツリーテスト/ファーストクリック・テスト)
- Chapter 9: How to find participants for research?(リクルーティング)
1~4章は生成的な調査手法、5~8章は検証的な調査手法になります。
ただ、調査で得られる「質的データ」並びに「質的データ」を分析するノウハウがなく、腑に落ちない点もあります。
私が担当したのは、Chapter 4 『日記調査法』です。
どのような「問い」に対して『日記調査法』が活きるか、また導入プロセス、事例までを網羅した章です。
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