インターネット上で物を販売したいと考えた場合、目的・目標により選択する手法が変わります。

2013年10月7日に発表した「Yahoo!ショッピング」の無料化。

当時は話題になり、弊社にも「Yahoo!ショッピングは本当に無料なのでしょうか?」「楽天とYahoo!ショッピングどちらがいいですか?」など、多数のご相談を多数いただきました。

無料とは言いつつも、Yahoo!ショッピングは売上げの2.5%~かかることに注意が必要です。

Yahoo!ショッピング出店プラン:http://business.ec.yahoo.co.jp/shopping/plan/

Yahoo!ショッピング料金:http://business.ec.yahoo.co.jp/shopping/cost/?id=simulation

カラーミーショップだと月額1,332円~3,240円になります。

月額10万円ほどの売上であれば、費用だけの視点で言えばカラーミーショップが安くなります。

カラーミーショップ:https://shop-pro.jp/?mode=charge

また今はBASEというASPもある為、費用だけの視点で言えば、更にスモールスタートのしやすい環境になっています。

BACE:https://thebase.in/

最終的にはいろいろな視点より判断することになります。

本日はいろんな視点の1つとして、モールへの出店前に、費用ではなく、市場として勝てる環境か否かを判断する為の調査手法を投稿いたします。

今回は「楽天市場」に関する市場(競合)調査手法にフォーカスします。

「楽天市場」がどんなモールなのかは省略いたします。

 

楽天市場の売上規模や出店数などの情報は、楽天市場へ連絡をすれば資料をもらえるのでそちらをご確認いただければと思います。

ただ、自社カテゴリでの競合のショップ数などはわからず、勝てる市場か否かの判断付かないという方もいらっしゃるでしょう。

該当カテゴリごとのショップ数を調べるには、ショップ一覧TOPから該当カテゴリで検索することで、ショップ数を調べることが出来ます。

ショップ一覧TOP:http://www.rakuten.co.jp/shop/

【ショップ一覧TOP画面】

楽天市場,競合調査,EC,ウェブコンサルティング,WEBコンサルティング,集客,東京,日本文化創出株式会社

【ショップ一覧TOP > メンズファッションショップ一覧】画面

楽天市場,競合調査,EC,ウェブコンサルティング,WEBコンサルティング,集客,東京,日本文化創出株式会社

本日は仮でメンズファッションを選択しています。

上記画像の通り、2016年7月16日現在、メンズファッションは1,896店舗あります。

また左にジャンルごとに店舗数の記載がありますが、2016年7月16日現在、スーツは234店舗あります。

ターゲットが利用していることを前提とし、ターゲットのニーズやウォンツと自社の強みが成立し、その上234店舗の競合にない製品・サービス(以後、差別的優位点とする)であれば、御社の勝つ見込みは高いと言えます。

製品・サービスと記載した理由は、サービスも価値である為、例えばアスクルのように、明日届くというスピードも価値である為、製品だけでなくサービスもふまえる必要があります。

上記の差別的優位点を見つけるにはどうすれば良いのか。

その手法として、ブルーオーシャン戦略のフレームワーク「戦略キャンバス」があります。

 

戦略キャンパスとは、ブルー・オーシャン戦略を実践するプロセスで使用するツール(手法)です。

ブルーオーシャン戦略とは、フランスの欧州経営大学院(INSEAD)教授のW・チャン・キムとレネ・モボルニュが2005年2月に発表した著書の中で提唱した経営戦略論である。既存の市場構造の枠内で製品・サービスを考えるのではなく、これまでになかった製品やサービスを提供し、新たな市場を開拓しようとする戦略のことである。 ※2016年7月 Wikipedia参照

企業の戦略がレッド・オーシャンへ向かっているのか、ブルー・オーシャンへ向かっているのかを見える化できるツールで、差別的優位点を探すにはとても便利なツール(手法)です。

  • レッドオーシャン:既存市場。低価格戦略か差別化(高付加価値)戦略のいずれかを選択する必要があり、複数の企業が価格や機能などで競争している。
  • ブルーオーシャン:未開拓市場。眠っていたニーズを掘り起こすことで新たに市場を定義するので、競争自体がない。

横軸にKSF(Key Success Factor)、縦軸にレベルを表しています。

KSF(Key Success Factor)とは、市場を定義するための重要要因で、下記の3つの要因があります。

  • ユーザーのニーズ
  • 自社の強み
  • 競合他社の強み

横軸の各KSFはターゲットのニーズ、自社の強み、競合他社の強みより算出します。

ターゲットのニーズを探す方法はお客様にヒアリングするなどの方法がありますが、今回は省略いたします。

また競合を探す方法は、ターゲットのニーズに即した2店舗をピックアップすると良いです。

戦略キャンバスを使うには、上記KSFを抽出し、戦略キャンパスを作成して他社の戦略と自社の戦略を比較しながら、各KSFの点を結び合わせた線が他社の線と近しいのか、異なるのか。

異なるのであれば差別的優位点があることになり、モール内の234店舗内にも勝てる可能性が高いことが言えます。

差別的優位点がある=新たな市場を創れる=競合他社のいない世界=ブルーオーシャンとなります。

【戦略キャンバス】

ブルーオーシャン戦略,戦略キャンバス,ウェブコンサルティング,WEBコンサルティング,集客,東京,日本文化創出株式会社

 

本日は、モール内の競合ショップ数などの市場調査から戦略キャンバスの使い方までをご紹介しました。

カテゴリごとの店舗数などの定量的な調査から、ターゲットのニーズをふまえた差別的優位点を探す定性的な調査までを実施することで、モールへ出店有無の意思判断に役立てることが出来ます。

他にも、ランキングに入賞して売れている商品より自社の販売実績の個数と比較し、ある程度の予測する定量調査などがあります。

戦略キャンバスの深堀した使い方は次回投稿いたします。

もし、調査をして欲しいなどのご要望がございましたら、お問合せフォームよりお申し付けくださいませ。