昨年より、ユーザーテストをご希望されるお客様が増えた感があります。

それもそのはず。

オンラインでサービスを提供する会社も増え、また安価になったことが理由として挙げることができます。

ですが、まだまだ中小企業ではユーザーテストを実施しているところはまだまだ少ないことと思われます。

とにもかくにも「ユーザーテストをやりましょう!」と提案する制作会社、また「ユーザーテストしました!(社内のデザイナーで)」という制作会社も少なくはありません。

テスト設計はとても奥が深く、「はい、社内でやりました!」では大手企業ではデータに信頼がおけない為、「わかりました。費用をお支払いします。」とはなりません。

今回は、中小企業の方に活きる内容で投稿いたします。

もちろん、サイト制作の際にHCDやUXの専門家が携わってないことを前提としています。

 

では、ユーザーテストはどんな課題を解決すべく実施するのか?

それは、「何で?」がわからないときです。

「何で?」が仮説立てできるのであれば、予算に余裕があり、何が何でもやりたいという自己満足的な理由以外で実施する必要はありません。

では「何で?」とは何か。

「何でサイトへ訪れたのか?」、「何でクリックしたのか?」、「何で離脱したのか?」、「何で商品を購入したのか?」などなど。

全ては、理由だったり、気持ちだったり、目的に言い換えることができます。

予算が潤沢ではない中小企業では、お客様が商品を購入する際の決定要因がどうしてもわからない、アクセスログを徹底的にやりつくした後でもやはりわからない、このような場合に実施すべきです。

 

例えば、お客様を良く知る人=営業や電話窓口などの担当者の方にさんにお客様が何を重視しているかをヒアリングすると、何でがわかることが多々あります。

お客様の心を掴んでいる=出来る営業マンだと言えます。よって、何でのヒントを得ることが出来ます。

お客様の声を集めても、何でのヒントを得ることが出来ます。

また同時に、買ってくれないお客様も見えてきます。

買ってくれないお客様を特定することも、何でのヒントを得ることが出来ます。

 

このように、やれることがたくさんあるにも関わらず、とかくユーザーテストはやめるべきです。

またターゲットでもない、社内のデザイナーで実施したユーザーテストのデータを信頼すべきではありません。