PDCAサイクルがまわらない?
なぜ?と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ですが、保守・運用契約をしていて修正・改善を繰り返していること=PDACサイクルがまわっていると思われている企業のご担当の方、制作会社の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
まわらない理由として、目標をきちんと策定していない又は目標を深堀りしていないことが挙げられます。
目標をきちんと策定している状態とは、レポートを見ればすぐにわかります。
きちんと目標を策定している場合、PV数やUU数、滞在時間などを羅列したレポートではありません。
目標を策定できている状態とは、下記項目を満たしている状態です。
- 具体的か?(Specific)
- 定量的に達成が判断できるか?(Measurable)
- 現実的な物か?(Achievable)
- 成果に基づいているか?(Result-based)
- 期間が明確か?(Time-oriented)
これはSMARTという目標策定の判断基準になります。
特にWEBサイトでPDCAサイクルをまわす際に決まってないことは、4の成果に基づいているか?が多いのではないでしょうか。
先程のPV数やUU数は確かに指標として策定できますが、成果に最もつながるかどうかはサイトの目的や目標により異なってきます。
よって、レポートでPV数やUU数を羅列したものは、目標をきちんと策定できてない状態だと言うことができます。
また弊社では、上記基準以外に、下記の2点もふまえています。
- 絞り込まれているか?
- ブレイクダウンできない単位か?
複数存在している状況では、まだ何を最も優先すべきか、ビジネスに最もインパクトを与えるものかをつかめていない状態です。
また割り切れない単位というのは、例えば離脱率を指標とした場合、そのページへの流入数を増やすことが改善につながるのか、それともそのページから別サイトへの数を減らすことが改善につながるのか、またはそのページからサイト内の別ページに遷移することが改善につながるのか、まだまだブレイクダウンできる為、まだ絞り込めてない状態です。
例えば、音響機器メーカーサイトで、Google Analyticsで地域をブレイクダウンすると、量販店の出店地区とそうでない地区とに分け、スマホからの流入が出店地区から多かった場合、店頭で商品を見ていてスペックなどの詳細を確認するためにサイトへ訪問している可能性が高いことが仮説できます。
その場合、いかにその商品詳細ページが見つかりやすいかが大切になります。
ここでの指標としては、商品詳細ページが商品名や品番、型番などで検索上位に表示されることになるかもしれませんし、トップからいかに商品詳細ページへたどり着けるかという商品詳細ページまでのページの遷移数になるかもしれません。はたまた商品詳細ページへのバナーのクリック率になるかもしれません。
PDCAサイクルがまわらないときは、ターゲットの文脈と上記5つのポイントや弊社ポイントを基準とし、指標を策定しなおしてみてはいかがでしょうか。