広告代理店を「代理」から連想し、広告を出稿するまでの「代理」しているだけの企業と捉えている方もいらっしゃいます。

またデザイナーなどが絡むからか「クリエイティブ」な仕事と捉えている方もいらっしゃいます。

ともにそういった一面もありますが、それは一面にしかすぎません。

そもそも広告代理店の範囲は、経営戦略、事業戦略でいう広告戦略になります。

ただ近代になり、消費者の購買行動の変化に対応する為、機能別戦略(生産、営業、人事、総務など)を縦横断する経営戦略の1つでもあるマーケティング戦略へとシフトしました。

例えば、今御社に対して「ホットペッパーのこの1枠、いかがですか?今なら3割引です。あとはプラス弊社の手数料15%が別途かかります。」と営業してきた場合、インターネットでホットペッパーの窓口を調べ、電話をして直接契約されませんか?

この広告枠を上記の代理店が買い取っている可能性もありますので一概に言えませんが、直接だとプラス15%の手数料分のコストをダウンが出来ます。

また出稿する場合、ターゲットのニーズをふまえ、他社にない自社強みと一致する点を搾り出し、ターゲットとどうコミュニケーションすれば最も成果が上がるのか、経営戦略、事業戦略をふまえて広告を制作するかと思われます。

初めに戻りますが、「代理」のみ、「クリエイティブ」のみという捉え方は、国内市場が右肩上がりの時代の昔の捉え方であり、「枠だけ買いませんか?」、「このデザイン、ターゲットが好きそうだから」なんて営業されても、誰も納得しないかと思います。

広告代理店在勤時代、TVCMの放映前と後で企業に対しての高感度が上がった、下がったなどの態度変容に関する各種調査をして、クライアントへ報告書並びに次の施策案の提案などをしていました。

広告を制作して、出稿して終わり。そんな時代ではありません。

広告代理店って何をしてるの?

改めて知りたい方は、下記の動画をご覧いただくとご理解いただけるかと思います。

ネスレさんが制作された動画です。