吉田です。
先日、MTL勉強会「UX Sketch」に参加して来ました。
UXプロセスで『ヒト』へフォーカスされたMTL坂田氏の話がとても新鮮でした。
後半メモ忘れで締っていませんが、あしからず。
イベント概要
- イベント名:MTL勉強会「UX Sketch」
- 開催日:2015.07.31
- 開催地:MTL(MEDIA TECHNOLOGY LAB)
アジェンダ
- KOLA
- MTL 坂田氏
- LIG 佐々木氏
1.KOLA
- ビジネスタイプ:BtoC
- クライアント:コンテンツ提供者(レコード会社、アーティスト)
- URL: http://kola.jp/
あるべき姿は、『今までにないエンタメ体験で、エンタメNo1プラットフォームに』を目標へ置き換えると下記になる。
- 『今までにない』→ グラフィック、ビジュアル、リテンションを評価指標
- 『エンタメ体験』→ シナリオ
- 『エンタメNo1』→ IA
- 『プラットフォーム』→ ビジネスモデル
各ステークホルダーの要求事項は下記になる。
ユーザーNeed
- UVP:好きなアーティストのネット中のあらゆる情報が届くサービス
- MVP:プッシュ
- Value:伝えるべき情報を届ける
クライアントNeed
- UVP:伝えるべき層に伝えられる高効率広告商品
- MVP:LPにクライアント向け相談ボタン
- Value:作品の魅力を最大限に引き出す
上記をふまえ、下記の点を開発の際に考慮。
- アダプティブデザイン 例)Google NOW:デバイスごとの修正などのリソースが増える
- ウェアラブルテスト 例)iOS UI→Wach UI→iOS UI
- デバイスごとに適切な役割を与える
2.RMT 坂田氏
- タイトル:事業計画に求められる2つのプロペラ
- トピック:人
UXプロセスの中のUX:『モノ』『コト』『ヒト』
結局は『ヒト』の問題に過ぎない(※Perfect Software参照)。
a. 社内(バランスチーム)
UX
- 専門家としてユーザーの潜在欲求を理解している
- 共感していて代弁している
- 翻訳する→デザイナー
- ファシリテーション
DEV
- 成果のモニタリング ※一部メモ忘れ
PM
- 意思決定
- ユーザーのニーズを言語化 例)SONY→音楽を持ち歩けます!
- 共創、協奏、競争
b. 社外
『サービスエコシステムを形成するステークホルダー並びにユーザー』 アランクーパー
※アランクーパー氏は、『The Inmates Are Running the Asylum(1999年)』の著者であり、インタラクションデザインやユーザーエクスペリエンス分野では言わずと知れた方。ペルソナは、『コンピュータは、むずかしすぎて使えない!』の中でプロジェクト成功のキーファクターとして紹介して以来、その価値が認められ、現在ではウェブ開発や製品開発で広く用いられるようになる。
『組織』と『サービスデザイン』
各ステークホルダー、タッチポイント、トリガー、KPI策定+ユーザー(時間軸)=サービスブループリント
c. 2つ必要な理由
結局は『ヒト』。どんな素晴らしい議論や結論が出ても『ヒト』。
HCD(人間中心設計)はユーザーだけではない。ステークホルダー含む全体を捉えている。
『ヒト』を設計していく。
- われわれが介在する価値とは何?
- 自分の介在する価値とは何?
- デザイナーが介在する価値とは何?
『素晴らしいたい体験は、素晴らしい組織からしか生まれない。』
3. LIG 佐々木氏
- タイトル:巻き込み方UX設計
- トピック:マネジメント
迷走要因:人数、職種、立場
具体事例:背景を把握できてない、共有出来てない、合意形成が取れていない、影響力のあるヒトに引っ張られる(特に声が大きい場合→思考停止→価値の低下→質も低下)
特にギャップではないか?(コミュニケーション、温度差、リテラシー、知識、スキル等)
- 事業のギャップ(知識、技術)
- 制作のギャップ(知識、技術)
ギャップの埋め方:巻き込み方UX設計(ステークホルダーを設計に巻き込む)
- 定義付け
- 共有
- 合意形成
- 意思決定
※制約を忘れないように(予算、ヒト、デバイス、指標、制作環境・・・)