行動観察調査とは、文化人類学や社会学の研究法「エスノグラフィー」の方法論を、マーケティングリサーチへ応用した手法です。

 

実際に生活者の日常生活を観察することにより、無意識行動の背景に潜む、インサイトおよび、本人が気づいていない行動の背景にある深層心理を探り出します。

 

行動観察調査は、大きく2つに分けられます。

 

  1. 参加型観察法
  2. 非参加型観察法

 

参加型観察法は、観察員と観察対象者が同じ空間にいる調査のこと。

非参加型観察法は、観察員と観察対象者が異なる空間にいる調査のこと。

 

また、参加型観察法も2つに分けられます。

 

  1. 非交流的観察法
  2. 非参加型観察法

 

非交流的観察法は、察員と観察対象者は同じ空間にいるが、直接接触することがない調査のこと。

非参加型観察法は、観察員と観察対象者が異なる空間にいる調査のこと。

 

非参加型観察法も2つに分けられます。

 

  1. 直接観察:観察員がマジックミラー越しに観察対象者の行動を観察する
  2. 間接観察:観察対象者をVTRで撮影した上で観察員が映像を見ながら観察・分析する

 

直接観察は、観察員がマジックミラー越しに観察対象者の行動を観察する調査のこと。

間接観察は、観察対象者をVTRで撮影した上で観察員が映像を見ながら観察・分析する調査のこと。

 

それぞれの調査のメリット・デメリットをきちんと理解し、目的・目標や課題に適した手法を選ぶことが重要になります。