コンテンツとは何か。
昨年、バズッたコンテンツマーケティング。
Contents Of King と言われるよう、コンテンツさえ作れば集客できる、売上が上がるとネット上にあまたの情報があります。
ただ、コンテンツを作れば集客できる、売上が上がる。
コンテンツだけで簡単に勝てる市場はどこにもないことは言うまでもありません。
では、コンテンツとは何かをもう一度整理しましょう。
コンテンツとは、「中身」のこと。文字列、音、動画、動画などの「メディア(媒体)」 の中身ことで、それらの内容である「著作物」を指すことも多い。 ※wikipedia
Wikipediaでは上記の通り定義されています。
テレビ業界ではニュースやドラマを、映画業界では映画そのものをコンテンツと定義しています。
またCool Japnaでは、アニメやヴィジュアル系バンド、茶道、柔道、寿司などの文化を定義しています。
コンテンツと言っても、広義と狭義では捉え方が異なるので注意が必要です。
では、コンテンツとは、いつ、誰が提唱したのでしょうか?
それは、カナダ出身の英文学者でもあり、メディア理論で知られるマーシャル・マクルーハン氏である。
氏の著書「メディア論」の中では、コンテンツを下記と定義している。
メディアの中の「メディア」に当たるものである。そのため、「コンテンツ」は「メディア」でもある。また、「メディアはメッセージである」としている。
コンテンツとは「メディア」でもあり、「メッセージ」でもあることを考えれば、ただコンテンツを制作してもうまく行くわけがありません。
スマホでゲームをしている学生が信号が赤になったことに気付かず、横断歩道を渡っていた場合、アナタは何を伝えますか?
「赤だよ!!」「危ない!!」などの注意喚起するかと思います。
そう、誰に、何を、どうやって伝えるのか=メッセージが必要です。
もうお分かりかと思いますが、コンテンツはただ作れば良いわけがありません。
では、どんなコンテンツなら集客、売上につながるか。
それは、ユーザーの目的を知ることから始まります。
ユーザーの目的を知る
例えば、あなたがある温泉で有名な町の広報担当だとしましょう。
その温泉で有名な町の観光情報サイトに訪れる方はどんな方でしょうか?
TVの旅行番組で知り、初めて訪れる方もいるでしょう。
リュウマチ治療に良く、何度も訪れる方もいるでしょう。
仮に初めての方であれば、温泉情報もさることながら観光名所や特産品などの町の情報を網羅的に得ようとするはずです。
リュウマチ治療で何度も訪れる方には、温泉の成分や治癒した方の声、1週間宿泊パックなどの情報が良いかもしれません。
ユーザーの目的に適したコンテンツでなければ、キングとは言えません。
届け方を考える
今回は、TVの旅行番組で知り、初めて訪れる方とします。
ではこの方がどんな生活をしているのかを考えてみましょう。
仮にTVの旅行番組がお昼3時に放送されたものであれば、お昼3時に番組を観れる方という点である程度何をしているのか仮設が出来るかと思います。
このように仮説し、この方の仮のライフスタイル&サイクルが出来れば、どのメディアで届ければ良いかある程度見えてきます。
もし確証を得たいのであれば、想定の方に類似する方を探してヒアリングすれば(リクルーティングやヒアリングも奥が深いので、ここでは省略します)、ある程度の確度を得ることが出来ます。
いつ、どこで、何を、どのように、どの順序で届けるか
届け方をふまえると、いつ、どこで、どのように、どの順序で届けるかがある程度見えてきます。
では、いつを「月曜の朝」、どこでを「通勤電車の中」で、どのようにを「Youtubeで動画として」、どの順序でを「温泉情報の後に特産品情報」とした場合、これは適していますでしょうか?
通勤電車の中で動画を視聴する場合、イヤホンが必要になります。またまわりの方が何を観ているのか、覗き込んでくるでしょう。
もしそうだとしたら、適した形態ではありません。
また「温泉情報」の後に「特産品情報」を閲覧するでしょうか?アクセス方法などのほうが先になるかと思われます。
このように、届ける方に最適なカタチで届けなければ、本来の意図としていることが伝わらなかったりします。
最後に、深度も重要であることをお伝えします。ここがネット上で最もないがしろにされていますが、深度=レベル感も重要です。
初めての方でも、温泉にすごく詳しい方もいます。また歴史に詳しい方もいます。その方のレベル感=リテラシーも考える必要があります。
まとめ
コンテンツは誰でも簡単に作れると思ってはいけません。
私が広告代理店在勤の際に5大学様を対象とした部門に配属された際、理工学部、医学部からお仕事をいただくまでには2年ほどの月日がかかりました。
理由は簡単です。私の理工学部や医学部の知識やスキルが、大学教授の助手の方々と対等に話ができるレベルではなかったからです。
簡単に申し上げましたが、薬事法など、各種法令にも詳しくならなくてはなりませんので、そんなに簡単なことではないことはご理解いただけるかと思われます。
この経験より、ある程度薬事には詳しくなり、今では健康食品業界の広告制作の際に活きています。
コンテンツさえ作ればという謳い文句につられることのないことを願っております。
たかがコンテンツ。されどコンテンツ。
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